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新が疎かになるのはデフォですが、始めたばっかりでそれはダメですね…orz
と言う事で、今回は過去に書いたSSを。

ちょうど2年前に「リンレンSNS」に入ったばかりの頃。
SNS内でちょっとした祭が勃発して、それに乗っかったものです。
まぁなんとも文章が若いと言うか…ね。

当時のに、少し書き加えてみました。
続きからどうぞー。



■アドレサンス -Adolescence-



「二人にパパとママからプレゼントよ。
 こっちはリン。こっちはレンのね。」
手渡されたのは小さな鍵。掌で遊ぶにはちょうどいい大きさだ。

「母さん、この鍵はなに?」
「レンと一緒…じゃないの?」
良く見ると形状が少しずつ違う。
この鍵は何なのだろう。二人には疑問符が浮かぶ。

「今日から二人は別々の部屋を使ってもらうからね。」
二人に告げられた言葉は、実に残酷だった。


******


「いけない、もうこんな時間だ。」
「え…。もうおしまい?」
「寂しいよ…僕だって…。でも、行かなきゃ…。」
「うん、わかった…。おやすみ、レン。」
「おやすみ、リン。」

いつからか、部屋を分けられて、壁一枚隔てた空間に離されてしまった。
一緒にいるのが当たり前だったのに、強制的に離れさせられた。
遊ぶのも、お風呂も、寝るのも一人。
仕切りを壊してしまえば、なんの問題もない。実に簡単なことだ。
でもそれは出来ない。僕らにはそれが出来る『力』がないから。
思春期を迎えた僕らにはまだ、大人の言葉がわからなかった。

布団に包まったリンの頭を優しく撫で、額におやすみのキスをひとつ。
静かな寝息を立てたことを確認して、レンは静かに立ち上がる。
ドアノブに手を掛けた時、ふと服が何かに引っ掛かった。
引っ掛かったと言うよりは、気持ち引っ張られたような感覚。
振り返ってみると、右手でレンの服の裾を摘んだリンが立っていた。

「ん? どうしたのリン。」
「…やー………。」
「なにが嫌なの?」
「レン…、行っちゃう…。」
広い部屋に一人ぼっちなんて。そんなの嫌に決まってる。

伏し目がちのリンを見遣ると、その瞳には寂しさ、もどかしさ、恐怖。
いろんな感情の混ざった涙が、決壊寸前の状態になっている。
裾を摘む右手が震え、繊維の海を伝わり、レンの肌にも伝わって来る。


レンも、わかっている。
リンがそうであるように、レンだって同じなのだ。
魂・肉体を分け合った双子。感情もまた、これに比例する。
今にも涙腺崩壊しそうなリンを目の当たりにしてしまったから、
レンの中でギリギリ保たれていた理性と倫理の綱渡りが、
理性の方へと大きく傾いたのが、レン自身わかった。
姉弟だから赦されないと頭ではわかっていても、
身体が比例してくれない。


「…だいじょぶだよ、リン…。」
そう呟くのと同時に、リンの身体をレンの両腕が包み込んだ。

「レ、ン…?」
さすがのリンも、気が付くとレンに抱きしめられたことには驚いた。
抱きしめる、抱きしめられることは慣れているのに。
でも、今日の抱擁は、いつもと違う。
胸の奥、心臓が締め付けられるような気持ちになる。
鼓動も、時間が経つに連れて早くなってくる。
大好きなレンの匂いなのに、ちょっとだけ怖くなる。


「ごめんね、リン。」

少し身体を離すと、リンを真っ直ぐ見つめてレンが言う。
その表情は少し微笑っているけど、複雑そうな表情にも取れる。
レンの手が置かれている肩の部分が、熱い。
肌と肌が触れている部分が熱くなる。でも、嫌じゃない。

熱くなった部分に気を取られていたら、レンの顔が近くなった。
一瞬驚いてビクっとなったが、ほんの一瞬だけ。
まるでレンの顔に吸い寄せられるように近付いて行き、
緊張で少しだけ水分の奪われた唇が、触れた。


キスなんて、これまで何百回何千回と交わしてきたけど。
こんなにも身体の芯から熱を帯びていくキスは初めて。
渇きを潤そうと出した舌が、相手の口腔に吸い込まれ、
相手の舌と絡まり合う。絡ませ合う。
呼吸をすることも忘れ、本能のままに絡み合う。

レンは右手でリンの身体、左手で頭を抱え、
リンは両手でレンの身体にしがみ付く。
生まれる前の、まだ一つだった頃に戻るかのように。


どれくらいそうしていたのだろう。
1分? 3分? いや、それ以上かも知れない。
大きく息を吸い込み、全身に酸素を行き渡らせる。
まだ薄らぼんやりとした頭だが、ひとつだけはっきりとわかる。
自分達は今、互いを欲してキスを交わしたと。

「…レン…。」
「リン…。」

交わした視線があれば、言葉はいらなかった。
啄ばむキスをひとつだけ交わすと、総てを理解した。
軽く開かれたリンの隙間にレンの舌がねじ込まれ、同時に、吸い付くようにリンに触れる。
繋いでいた左手を解き、リンの露出した肩口に触れると、リンの身体が少し跳ねる。
それに当然レンも気付いたが、ここまで来たら止められないとわかっている。

しかし、脳内は割と冷静だった。
一瞬手を引いて躊躇いを見せたが、今度は肩口を包み込むように触れた。
触れ方の違いに気付いたのか、リンの身体は強ばる事無く、レンの掌を受け入れる。
リンの肌を伝い落ちる衣服が、長い夜の始まりだった。





後半だけ、微妙に追加しました。
初出:2009/4/9@リンレンSNS
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